内装工事では、どれだけ気をつけていても「思っていたのと違う」「話が通ってない」といったトラブルが発生することがあります。

しかし、トラブルそのものよりも大事なのは、どう“話し合うか”
この記事では、職人さん・大家さんの双方にとって大切な“もめない伝え方・話し方”のポイントを紹介します。


① 最初の一言で印象が決まる|感情ではなく事実ベースで伝える

❌ NG例:

「どうしてこんな仕上がりなんですか?これじゃ使えませんよ!」

✅ OK例:

「〇〇の部分が思っていた仕上がりと違ったので、一度確認させてください」

ポイントは、“怒り”や“断定”の前に確認する姿勢を見せること。
お互いに「まず状況を把握する」スタンスが、冷静な話し合いにつながります。


② その場で責任追及しない|一度持ち帰るのも冷静な選択

特に現場での対面時は、感情的になりやすいです。
その場で結論を出そうとせず、状況を整理してから再度連絡する方が建設的な対応になります。

コツ:

  • 「今すぐ結論は出さず、一度持ち帰って整理しますね」
  • 「写真や報告書なども確認してから再度ご連絡します」

③ 職人さんに伝えるときは“指摘”より“協議”

「直してください」ではなく、「どうすればよいか一緒に考えたい」というスタンスが効果的。

✨ 伝え方の例:

  • 「この仕上がりが想定と違ったのですが、どういう対処が可能ですか?」
  • 「この点について、今後の参考に意見を伺いたいです」

職人さん側も「話を聞いてくれている」と感じれば、誠意を持って対応しやすくなります。


④ 書面・記録に残すと感情的トラブルを防げる

何かトラブルが起きた際には、口頭だけで済ませず、書面・記録を残すことが重要です。

記録に残したい内容例:

  • トラブルの内容(いつ・どこで・どのような内容)
  • 双方の見解
  • 今後の対応予定やスケジュール

LINEやメールでもOK。後々の証拠にもなり、「言った・言わない」問題を防ぎます。


まとめ|トラブルは“対応次第で信頼関係を築く機会”にもなる

話し方のポイント理由・効果
感情ではなく事実ベースで話す冷静に状況を共有できる
その場で結論を出さない感情的な判断を避けられる
対立でなく協議の姿勢信頼関係を保てる
書面・記録を残す証拠+安心のために有効

工事のプロセスは人と人のやりとり。
もめたときこそ誠実に、冷静に対応することで、むしろ信頼が深まることもあります。