〜職人・大家・管理会社で防げる“現場トラブル”とは?〜


はじめに

内装工事や原状回復の現場では、実にさまざまな“困ったケース”が起こります。

  • 「聞いていた話と全然違う…」
  • 「え、これ…どっちが直すの?」
  • 「入ったら人が住んでいた!」

職人さんだけでなく、大家さんや管理会社さんも“想定外”の出来事に頭を抱えることは珍しくありません。

今回は、実際の現場でよく見られる“困ったエピソード”を5つ紹介しつつ、それぞれ「どう防げばいいのか」を解説します。


ケース①:工事前日に「まだ退去していません」

▼ どういうこと?

工事予定日当日、現場に行ってみたら、入居者がまだ住んでいた!
引っ越しが遅れた、立ち合いがズレたなどの理由で作業に入れず、スケジュールが丸ごと変更に。

▼ なぜ起こる?

  • 入居者の退去予定と実際の退去にズレがあった
  • 大家・管理会社と職人の間で情報共有が不十分だった

✅ 対策

  • 工事日の2〜3日前に現場確認や入居者退去の再確認
  • スケジュール共有を文書(LINE・メール)で残す

ケース②:「一式でお願い」…範囲が曖昧すぎる!

▼ どういうこと?

大家さんや管理会社から「原状回復一式で」と言われたが、“どこまでやるのか”が曖昧
結果、やったやらないのトラブルに。

▼ よくあるトラブル例

  • 巾木やドア枠の補修は対象か?
  • 汚れた天井はどうする?
  • クリーニングの範囲(換気扇・ベランダなど)

✅ 対策

  • 見積時に写真付きで施工範囲を明確にする
  • 「一式」の中身を文書で明記(報告書に添付)

ケース③:勝手に他の業者が入っていた

▼ どういうこと?

職人が現場に入ったら、別の業者が作業中。スケジュールが被り、作業が中断に。

▼ 起きる原因

  • リフォーム業者・エアコン業者・水道修理業者などとの段取りミス
  • 管理会社の複数発注で日程調整がされていない

✅ 対策

  • 予定のカレンダー共有(Googleカレンダーなど)がおすすめ
  • 管理会社が複数業者を入れる場合は調整役を決める

ケース④:材料が当日まで届いていない

▼ どういうこと?

職人が材料を手配していない、または発注ミス・納品遅れで当日作業が進まないケース

▼ 原因の一例

  • 材料が特殊(アクセントクロス・特殊巾木など)
  • 発注は管理会社手配だったが忘れていた

✅ 対策

  • 使う材料は見積時点で確定させることが大前提
  • 納品先・納品日・発注担当を共有しておく(書面またはLINE)

ケース⑤:工事後に「こんなはずじゃなかった」とクレーム

▼ どういうこと?

工事は終わったのに、「思ったより色が違う」「床材が薄い」などのイメージのズレでトラブルに。

▼ なぜ?

  • サンプル提示がなかった
  • 材料の色・質感を口頭でしか伝えていなかった

✅ 対策

  • クロスや床材などはサンプル画像 or 実物を確認してもらう
  • 予算内での「代替案」も事前に説明しておく

まとめ|“困った現場”は、事前の一言で防げる!

どのケースも、起こってしまえば職人さん・大家さん・管理会社、みんなが損をしてしまいます。

でも逆に、ちょっとした「確認」や「共有」で防げることばかりです。


✅ トラブル回避の3原則

  1. 作業内容と範囲は文書で明確に!
  2. スケジュール・材料手配は早めに共有!
  3. 写真・サンプルを活用して“イメージのズレ”を防止!

どんなに技術があっても、「段取り」や「情報共有」で信頼される職人さんは強い!
大家さんや管理会社も、伝えるべきことを丁寧に伝えることで無駄なトラブルを防げます

困った現場を減らして、信頼とリピートにつなげましょう!